Report:東京インプログレス

先日、川俣氏が現在取り組んでいる東京でのプロジェクト「東京インプログレス」の制作現場にお邪魔してきました。「北海道インプログレス」とは姉妹関係のプロジェクトだと勝手に思っているんですが、これまで当サイトでは紹介の機会がありませんでした。今回は「東京インプログレス」を通じて川俣氏の東京での活動の一端をご紹介させていただきます。

「東京インプログレス」は、東京都他の主催で2010年からスタートしたアートプロジェクト。東京スカイツリーの登場をはじめ、めまぐるしく変化し続けるメトロポリス都市・東京を様々な活動を通して再考するというもの。その目玉的プログラムが、(スカイツリーを眺める、隅田川沿いに)「3つの塔を立てる」。1年に1塔のペースで、3年かけて3塔立てる計画なのです。

 


2010年度に制作された「汐入タワー」制作時の様子。こちらは既に一般公開されています。

オープン時には川俣氏と詩人・谷川俊太郎氏による公開対談も行われました。

(所在地:都立汐入公園荒川区南千住八丁目 水神大橋そば)

 

 

 

そして現在、2011年度の塔「ウッドテラス」が制作中です。

場所は中央区立石川島公園のパリ広場。フランス・パリ在住の川俣氏が東京の「パリ広場」に作品をつくるというのが何とも不思議です。隅田川が分岐する突端という好ロケーション。地域に関わる方々との意見交換を経て、いわゆるツリータイプの塔ではなく、隅田川を展望する物見台(ウッドテラス)を制作しています。

制作現場にお邪魔した日はあいにくの雨天。降り止まない雨の中でも、川俣氏とスタッフ(主に首都大学東京の学生が中心になっている)がカッパを着てテラスの制作に取り組んでいました。川俣氏、泥だらけになって先頭きって作業をしています。現在、構造体はほぼ完成し、手すりや床板の設置を進めていました。関東は悪天候が続いていますが、3月20日のオープンに向けて順調に作業が進んでいます。常連スタッフは地域住民と顔馴染みになっている様子で、「こんな雨の中でもよく頑張るねぇ」と声をかけてもらったり、小学生の女の子が事務所に遊びに来たりしていました。首都大学の学生さんとは、首都大学がアートプロジェクトに取り組み始めた頃から関わりがありますが、成長めざましいです。

そして、今秋には次の塔に着手する計画だとか。隅田川沿いに3つの塔が並ぶ日も近いですね。

 

 

 

制作真っ最中で多忙な川俣氏ですが、「三笠ふれんず」の会員の皆様に感謝の気持ちを込めてパチリ。いろんな人が興味を持って入ってくれるのは嬉しいね、との事。初年度会員特典のドローイングも、会員が増えればまだまだ描く気満々のご様子。ちなみに、今後人数が大幅に増えると、毎年人数分の手描きというのは難しくなる可能性が高いです。初年度の現在、入会してくださる方にはもれなく手描きドローイングをプレゼントしますので、ご検討はお早めに!

 

川俣氏、東京インプログレスのスタッフにも早めの入会を勧めていました。会員にプレゼントしているDVDや会報についてもアピールしていましたよ。

 

そして、夏の三笠での滞在制作の件やその後の展開なども話し合ってきました。色々と企画を練っていますのでご期待ください。随時、ホームページ上で発表していきます。

以上、東京レポートでした。

 

 

(菊地)